学生は“実践”が好き? ーー違う、彼らはそれを必要としている

教室で学ぶことが、現実とつながらないーー
そんな“空白”に、学生は気づいている。
だから今、教育は「教える」だけでは、足りない。
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“実践が好き”ではなく、“実践がないと落ち着かない”
「学生は実践が好きだね」と言われることがある。
でも私が見る限り、好きだからやっているのではなく、“それが必要”だからやっている。
授業内で、リアルな話をすると学生の目が変わる。
机上の学びが“どこかの世界の話”になってしまうと、彼らの集中力は途端に落ちる。
実践とつながらない学びには、何かが足りない。それを、彼らは無意識に察知しているのだ。
「授業 × 実社会」の3つのあり方
この違和感に応えるには、3つの道がある。
- 学生が学びを外に持ち出すこと(インターン・課外活動など)
- 授業そのものに実践を織り込むこと(ストーリーやプロジェクトベースなど)
- 両方(学びと現実を往復させること)
どれか1つでも欠ければ、「これは何のために学ぶのか?」という問いが空転する。
だから私は、現場での実践を重ねてきた教育者の価値を、これからもっと大切にすべきだと思っている。
現場を知る教師 vs. 教える専門家
グローバルビジネスの授業でよく見る構図がある。
「教えることに特化した先生」はこう言う。
「この学びは、将来必ず役に立つよ」
一方で、「現場で実践してきた教師」はこう言う。
「学びも大切。でも本当に活かすのは“あなた自身”だよ。自分を育てる力がないと、実社会では通用しないから」
この“自分を育てる力”を授業で育もうとする教師こそ、イノベーターマインドを育てる教育者だと思う。
iUの学生たちが、授業を“実践”に変える瞬間
iU大学の学生たちは、私の授業において「実践が必要」と直感しているようだ。
質問が止まらない。
「実際はどうなんですか?」「現場では何が起きているんですか?」と、問いが次々に飛んでくる。
そして、授業で得た問いや知識をそのまま教室の外へと持ち出し、自分たちの行動に変えていく。
そんな彼らの姿に、私はいつも可能性を感じている。
Purdue大学との学生コラボ、始動!
その象徴的なアクションが、Purdue大学の学生によるグローバルプロジェクトとのコラボレーションだ。
このプロジェクトは、学生同士が国を超えてアイデアを持ち寄り、“声を届ける”グローバル・リーダーシップ教育の一歩として進行中。
次回、その内容を詳しくご紹介するので、グローバルに挑戦したい学生・教育者の方はぜひご注目を。
🌍こんな方は、MBDGsコミュニティで未来を共創しましょう
- 学びを、社会に活かしたいと思っている人
- グローバルコラボや社会貢献に関心のある若者
- “学び方”そのものに、違和感を感じている教育者
- 自分の内側とつながりながら、変化を起こしたい人